「狐の嫁入り‐百葉箱の二人‐他」あとがきと四作目の連載について

割と恥ずかしくて読めていなかったのですが、やっと読みました。

今回は三話構成で、各登場人物に焦点を当てている話でした。いつかこういう話を書きたかったので、結構満足しています。全ての話で時期を伝えるためにするのが、実は難しかったりします。

「百葉箱の二人」は嬬恋一花が高浜翔太にお礼をする話です。この話はというかこの話以外にも絶大なる何かからのインスピレーションを賜り、ようやく書けた物語です。ここで「」と『』の違いを意識して読むと、この二人の机の距離が近すぎると感じますが、このクラスでは机と机の間は狭いという前提で書いてしまい、混乱するかもしれません。私はこの二人の日常会話がとても好きで、会話をメインにしているところもあり、読みやすいかなと思います。「代返」とか分かりました?今の時代にはないですよね。遅刻とかして本人がいない時に代わりに返事をすることです。だから『』ではなく「」で「はい!」と言ったんですね。あと、誤字がありましたね。すみません。

「修羅場の合鴨」は島崎正樹のバレンタインデーの話です。庄司さんというモブキャラが今回、結構話します。それに島崎正樹は滅茶苦茶な恩がある庄司さんを裏切ってしまうので、はっきり言って救われない話になってしまいました。「百葉箱の二人」には会話がメインのため嬬恋一花と高浜翔太以外は出てこないのですが、この話は緊迫した状況がメインなのでその準備のために嬬恋一花と松本恵美も同席しています。島崎正樹が一人でチョコを作るのも悪くなかったのですが、嬬恋一花と高浜翔太の会話も松本恵美との会話も入れたくて、結局全部盛りになってしまいました。それに緊迫した状況には松本恵美がいないと心許なかったのでいてくれてよかったです。

「英文法の表面」ではテスト勉強の仕方を教える松本恵美の話です。青春物のメディアにはテスト関連の場面が少ないのに違和感がありました。将来に関わり、更には一年に最低でも5回はするだろうイベントに触れていないのは現実味に欠けると思い、前作からテストの記述を入れています。今回は学内で最も偏差値の高いコース中で満点近い点数を取り続けている松本恵美にスポットを当てましたが、内容は意外にも最後の嬬恋一花に全て持っていかれた感が否めないですね。この話は次話の「青少年の慟哭」への伏線になっているとかいないとかなので、この話を読んだ後に次話を読んでもいいかもしれません。

さて、四作目の連載ですが、来週からスタートします。もしかしたら上下巻になるかもしれないので楽しみにしていてください。先に言っておきますが、自分史上最高の書き出しと最高の日常会話があります。書き出しに関しては本当です。今MGS4のオタコンとナオミばりに泣いてます。ということで、来週楽しみにしておいてくださいね!

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